【カウンセリングの方法論について②~来談者中心療法について】

来談者中心療法(Person-Centered Therapy)は、1940年代にアメリカの心理学者カール・ロジャーズが発展させた心理療法で、私が大学生であった1980年前半には、日本でもメインストリームの一つであったと記憶しています。来談者中心療法について詳しく説明できるほど、正直私は詳しくないのですが、その一番のエッセンスは、「クライエント(来談者)は自らの成長や解決策を持っており、専門家の指導によってそれを引き出すことができる」という信念に基づいている点だと思います。(一般社団法人 日本推進カウンセラー協会webサイトを参考にさせていただきました。)

その方法として、カウンセラーが自分にも相手にも正直で開かれた態度で、クライエントの言葉や感情、内的体験をあるがままに受けとめ、共感的に理解することなどが挙げられます。おそらく、多くの方が一般的に思うカウンセリングのイメージに合致するものではないでしょうか? 近年は、多くの心理療法の理論的枠組みや技法が開発され、発展し、広く活用されているため、来談者中心療法はすでに過去のもののように語られることもあるようです。しかし、カウンセラーの基本的な態度やクライエントとの接し方においては、いまも変わらず、忘れてはならないものであり、すべての心理療法、カウンセリングの基礎であると思います。

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