【犯罪被害者等のカウンセリング①】
9月に公益社団法人「神奈川被害者支援センター」の登録カウンセラーとなりました。それ以来、被害にあったご本人やご家族、ご遺族(総称して被害者等といいます)のカウンセリングのご依頼があり、カウンセリングを行っています。横浜市の「横浜市犯罪被害者相談室」に在籍していたときにも、多くの方のご相談を受けてきました。
そのなかで印象に残っていることがいくつかあります。犯罪被害は自然災害などと異なり、他者(加害者)によって起こされるものであり、そのことでそれまで無意識のうちに感じていた世界(社会)への信頼感、安心感がいっきに崩れていきます。そのため、他者への不信感が強くなり、他者との関わりに不安を持つようになることが少なくありません。それでも、相談やカウンセリングに来られる方は、恐る恐るであっても、われわれ支援者に話をして下さり、少しずつ心を開いてくださいます。
もちろん、「こうした(被害についての)ことは、誰にでも話せることではないから」とおっしゃる方も多く、また支援を受けるために必要だから、という面もあると思います。それでも、大変な状況の中、一歩を踏み出すことは、とても勇気がいることだと思います。私たち、カウンセラーや支援者、そして被害者等を支える身近な方は、だからこそ、被害者等の皆さんに寄り添い、再び信頼を損ねることがないよう、精一杯できることをしていく必要があります。被害者等のカウンセリングにおいては、トラウマケアやグリーフケアなどのスキルも大切ですが、何よりもこうした心構えを大事にしていきたいと思います。

