【犯罪被害者等のカウンセリング②】
犯罪被害にあうと、健康や財産を失ったり、心身を傷つけられたり、大切な家族を失ったりします。そのため、大変なストレスを感じ、不眠や食欲不振、頭痛などの身体の不調のほか、不安、恐れ、悲しみ、怒りが渦巻き、感情のマヒ、記憶の混乱、現実感の喪失などの精神的な不調を起こすことが少なくありません。仕事や勉強が手につかなくなったり、それまで当たり前にできていたことができなくなることもあります。
こうしたことは、犯罪被害にあった方やそのご家族、ご遺族(犯罪被害者等)にはよく見られることで、特殊なことではありません。ただ、被害者等が孤立し、このようなことを話す機会がないと、「自分はおかしくなってしまったのではないか」「こうしたことがずっと続くのだろうか」などと不安になります。カウンセリングを含めた被害者等支援では、まずこうしたことは被害者等ではよく起こること、たいていの場合はしばらくすると少し落ち着いてくることをお伝えし、少しでも安心できるように努めます。また、どのような支援が可能かについてを一緒に考えたり、リラクゼーション方法(呼吸法や筋弛緩法など)を伝えたりします。これは「心理教育(Psychoeducation)」と呼ばれ、自然災害に被災した方々への初期対応でも行われる方法です。
ただ、こうした対処をしたうえで、心身の不調が続く場合は、医療機関への受診やカウンセリングをお勧めしています。迷った場合は、まず身近な相談機関に相談することが大切です。

